産後の骨盤矯正について、あなたはどれくらい知っていますか?この記事をお読みのあなたは、インターネットの情報や周りのママ友達から「産後は骨盤矯正した方ががいいよ」と聞いていると思います。しかし薄々は知っていても、具体的に何がどうしていいのかまではよく知らない、という人がほとんどではないでしょうか。この記事では、産後骨盤矯正についてのなぜ?どうして?の疑問に、産前産後の骨盤マイスターの私が、あなたの疑問にスッキリとお答えします。
■なぜ産後に骨盤矯正が必要なのか
●産前の骨盤:出産に備えて関節が緩くなる
骨盤は左右2つの大きな寛骨(腸骨・恥骨・坐骨からできています)、腰の下あたりにある仙骨、そして尾骨から構成されています。これらの4つの骨は関節と靭帯でつながって筒状の骨盤を作り、内臓や赤ちゃんを支えています。この骨盤はとても複雑な形をしており、赤ちゃんは狭い骨盤の中の一番広いところを選びながら回転して出てきます。
お母さんの体では妊娠中に出産に備えるホルモンが出てきます。そのホルモンの関係で骨盤をつなげている関節がそれぞれの場所でゆるんで柔らかくなり、結合されている両方の骨が動くようになります。妊娠中に恥骨の痛みや、腰の下部当たりの痛みを感じた人も少なくないはずです。これは恥骨結合のゆるみや、仙骨関節のゆるみに関連するものです。このゆるみが過度になると、歩くのに障害が出るほどの痛みを伴います。
●産後の骨盤:出産後の回復期間は3~6か月
産後の骨盤は、まだまだ結合がゆるく不安定なままです。骨盤を支える靭帯や筋肉も伸びてダメージを負った状態ですから十分に骨盤を支えることができません。これらの筋肉を戻すのには2か月、骨盤が妊娠前の状態に回復するのに3~6か月はかかるとされています。
■産後に骨盤矯正しないとどうなる?
産後の不安定な時期に、安静が守られず、疲労や悪い姿勢などが重なると、骨盤がゆがんだ状態で固まってしまう可能性があります。また、安静にしていても、骨盤の左右のバランスが取れない状態で関節が固まってしまう場合もあります。
骨盤が広がったまま固まると、骨盤内の内臓をうまく支えることができません。子宮や膀胱、直腸などが圧迫され、便秘や頻尿、尿漏れや子宮脱、生理不順などを引き起こします。
さらに、骨盤は体の中心にありますので、ゆがんだ状態で固まると体全体のゆがみを引き起こします。腰痛や肩こり、背部痛や頭痛など体の不調を引き起こします。
■産後の骨盤矯正で期待できる効果
産後の骨盤矯正の特徴は、出産でゆがんだ状態の骨盤を正しい位置に戻すことです。関節や筋肉がゆるんだ状態でゆがんでしまった骨盤が、自然に正しい位置に戻るのは至難の業です。骨盤のゆがみも一人ひとり異なりますので、その人の状態に合わせた骨盤矯正を行えば、体のバランスが整い、不快な症状も解消されていきます。
●骨盤矯正の効果:産後太りの解消
左右のゆがみを解消し、バランスのとれた体幹を作ることで筋肉のバランスもとれてきます。全身の筋肉が整うと、血流が改善され代謝がアップしますので、産後太りの解消にもつながります。
また、出産で骨盤は最大限に広がるため、妊娠前にはいていたジーパンなどがはけなくなってしまう方も多くいらっしゃいます。
そのようなお悩みの方でも、適切な骨盤矯正をすることで元通りはけるようになるのです。
●骨盤矯正の効果:腰痛予防
骨盤のゆがみでおこる重心のずれや筋肉のゆがみは、腰痛を引き起こします。骨盤を正しい位置に固定することで、腰痛の解消・予防にもなります。
●骨盤矯正の効果:便秘や生理痛の改善
骨盤の開きやゆがみを改善すると、骨盤内の内臓の負担を軽減することができます。便秘や頻尿の改善に加え、子宮や卵巣の環境がよくなることでホルモンの調子が整います。生理痛や、生理周期の改善などにもつながります。
産後骨盤矯正のまとめ
骨盤矯正に興味がある方は、体のどこかに不調を抱えている方が多いのではないでしょうか。骨盤矯正は産後ママが抱えている体の不調を解決してくれる方法の一つです。
産後ママの体はとてもデリケートですから、強い力で体を矯正するのはタブーです。無理やり矯正を行うと、症状の悪化や、別の不快な症状を引き起こしかねません。優しい力で、骨盤や筋肉を正しい位置に戻してあげるのがベストです。
最近では「産後骨盤矯正はじめました!」と看板を出している整骨院が増えてきています。ですが、中には適切な産後骨盤矯正ができていないこともあります。産後骨盤矯正には技術だけでなく、知識も必要です。
もし産後骨盤矯正を受けようとお考えでしたら、施術を受ける前にできるだけ詳しく質問してみるといいでしょう。
もし産後で気になることがあるのでしたら、お気軽に当院までお問い合わせ下さいね。
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