やっぱり産後の骨盤ケアは必須!
当院のお役立ち情報をお読みいただきありがとうございます。産後骨盤矯正専門さらさ整骨院院長の石黒です。
当院では産前産後の骨盤ケアを行っていますが、問い合わせなどでよく聞かれるのが
「特に痛みもないし、出産前とあまり体も変わってない気がするんですけど、これって骨盤が開いていないと思っていいんですよね?」
といった産後の骨盤に関しての質問なんです。
妊娠中や産後の方の殆どは骨盤に関してよく調べているのではないでしょうか?
実際に雑誌やネットで産後の骨盤矯について調べると、
「産後の骨盤矯正をしないとダメ」
と助産師や整体師などの多くの専門家の方が口を揃えて言っているのを目にします。
何かしら体の変化や症状がある方は別ですが、先程のように変化を感じていないママさんにとってはピンと来ないと思います。
ですがやはり産後の骨盤は誰でもダメージを受けていてケアをしなければいけません。
しかし、
「赤ちゃんを見てくれる人もいないし、育児や家事で忙しいから骨盤ケアなんてやっているヒマないわ(泣)」
というママさんのために産後の骨盤はどうなっているのか簡単に理解できて、自分でも骨盤が歪んでいるかわかるセルフチェックのやり方をお伝えします。
3分だけお時間をください!
簡単に読めますので、是非最後までご覧頂いて、ご自分の骨盤の状態を確認してくださいね。
出産後の骨盤の状態はどうなっているの?
よく
「出産すると骨盤が開く」
と言いますよね?
でも具体的にどうなっているのかって分かってるママさんはほとんどいないと思います。
まず妊娠するとすぐに
「リラキシン」
という骨盤や背骨などの関節を緩ませるホルモンが出てきます。
これは出産する時に産道を広げやすくするためです。
そして出産時に最大限に押し広げられるので、骨盤がグラグラするという感覚になります。
ただ骨盤が開くというのは、実は半分正解で半分は不正解です。
産後の骨盤は、
「骨盤の上部が閉じていて、下部が開く」
のです。
分娩時には坐骨と呼ばれる、椅子に座った時に当たるお尻の骨が横に開いています。
するとテコの原理でその上の仙腸関節という関節は閉じるようにロックがかかります。
この仙腸関節が閉じてロックがかかると、
- 歩くと違和感がある
- 内股に力が入らずガニ股になる
- 骨盤がグラグラした感じがする
- 恥骨や尾骨が痛む
- 骨盤の動きが悪くなり腰が痛くなる
などの症状が出てきます。
この仙腸関節の動きを正常化させ、坐骨を正しく締めて出産前の骨盤の状態に戻すことで、本来の骨盤の機能を回復することができるのです。
産後の開いた骨盤をそのままにしておくとどうなる
骨盤の上部が閉じて、下部が開いたままになると体の内側の筋肉が弱くなってきます。
体の内側の筋肉とは、いわゆるインナーマッスルと呼ばれる「体幹筋」です。
体幹筋は背骨の周りにあり、大黒柱の様に体を支えています。
(青い部分が骨盤のインナーマッスルです)
このインナーマッスルが使えなくなると、
- 尿もれ(尿を我慢する筋肉が弱くなる)
- 子宮下垂(骨盤底筋が弱くなり子宮の重さで下垂しやすくなる)
- 腰痛(立った時や歩いた時に体を支えきれず腰に負担がかかる)
- 腱鞘炎(赤ちゃんを抱っこした時に体の軸がなくなると、本来地面に逃げるはずだった赤ちゃんの体重が腕にかかるため)
- 恥骨痛(骨盤周りの筋肉が外側に向かって外に開く力が強くなるため恥骨が引き剥がされる様になり痛みが生じる)
などの産後特有の体の不調が起こります。
産後の骨盤ケアはいつから始めるのがベストなの?
通常、産後の骨盤は3〜6ヶ月の間に骨盤のケアをしてあげるのが効果的と言われます。
これは産後の骨盤が6ヶ月をすぎると緩んだ靭帯が硬くなり、骨盤矯正がしにくくなるからです。
ですが私の考えとしては、
1ヶ月からでも産後の骨盤ケアをした方がいい
と考えています。
その理由なんですが、足の捻挫を思い出してください。
産後の骨盤は、無理やり関節を広げられた「捻挫と同じ」状態なんです。
程度にもよりますが、捻挫の治療は1~2週間は固定をして、腫れが引いてきたら徐々に足の関節を動かしていきます。
いつまでも固定をし続けると関節の周りの筋肉が固まって、脳が足の筋肉の動かし方をを忘れ、関節が固まってきてしまうのです。
そして足関節が固まって動きにくくなると、今度は足関節を動かそうと思って周囲の筋肉が無理に頑張って動きます。
その結果今度は足関節の周囲の筋肉がダメージを受けてしまいます。
産後の骨盤も同じで、骨盤周りの関節が傷つき炎症を起こしているので、出産直後からしばらくは骨盤ベルトなどをつけて固定をするのがベストです。
ただ骨盤ベルトは締め過ぎは厳禁です。
締めすぎると元の筋肉が動かないということは周囲の筋肉が頑張って動いてしまう事で骨盤周りのダメージが拡大していってしまうからです。
産後の骨盤周りの筋肉は内側がダメージを受けて動かなくなり外側の筋肉が過剰に働くことで骨盤の下部が開き、上部の仙腸関節が閉じてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
そのためダメージを受けている筋肉を早めに調整をしてあげることが大切なのです。
「私の骨盤は開いているの?」自分でわかるセルフチェック
骨盤の上部の関節である仙腸関節が閉じていてロックがかかっていると骨盤の動きが悪くなります。
上部が閉じていると、骨盤の下部が開いているのでいわゆる【骨盤が開いている】状態になります。
実際に骨盤が開いているか簡単に確認する方法がありますのでご紹介します
- まず、天井を向く様に仰向けになってください
- 膝を曲げて下さい
- このまま左右に膝を倒して下さい
- 床まで膝が倒れば骨盤の開き具合は少ないです、床まで倒れない場合は骨盤が開き気味です
- 左右によって倒しやすさの差があれば骨盤の歪みがあります
膝が床までつかなかったり、左右で倒す感覚が違う場合は骨盤のセルフケアを行って下さい
セルフケア方法は症状によって違いますので個別にご指導いたします。
知りたい方はお気軽にお声をかけてくださいね!
まとめ:出産後の骨盤のゆがみチェック法
いかがでしょうか。
出産は人生の中で一番と言っても過言ではないほどママの体にダメージを残します。
しかし体の痛みを我慢をしている方や、どこに行ったらいいのかわからないママも多いです。
まずは自分で骨盤が歪んでいるのかどうかをチェックしてみてください。
もし歪みが大きい感じがしたら早めに産後の骨盤矯正を受けて、
キレイで健康な体
で育児を楽しんでいきましょう!
特に産後は早めのケアが大切なので、もし自分だけではできないと思いましたら当院までご連絡下さい。
この記事の執筆・監修者
さらさ整骨院 院長 石黒 聡志
【資格】
厚生労働大臣認定 柔道整復師
【経歴】
2002年 らくだ治療院勤務
2005年 名古屋市 えんどう接骨院勤務
2007年 大阪市鶴見区 医療法人いしだ会 いしだ整形外科クリニック勤務
2012年 大阪市都島区に「さらさ整骨院」開院