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産後の骨盤矯正は痩せるのか-min

当院のお役立ち情報をお読みいただきありがとうございます。さらさ整骨院院長の石黒です。

「産後は骨盤矯正で痩せる」

といったことを聞いたことがある方も多いと思います。

特に産後太りでお悩みの方は、産後の骨盤矯正をして痩せたいとお考えではないでしょうか?

当院でも産後の骨盤矯正を行っていますが、継続して通って頂いている方の多くは体重は減少しています。

では骨盤矯正をすれば必ず痩せるのでしょうか?

この記事では、本当に骨盤矯正で痩せるのか?という疑問について詳しく解説していきたいと思います。

最後までしっかり読んでいただくと、骨盤矯正をして痩せると言われる理由について理解できるでしょう。

 

【骨盤矯正で痩せるためには】

厳密にいえば、骨盤矯正をすれば必ず痩せるとは言えません。

ただし骨盤矯正することで「痩せやすくなる」効果はあります。

その違いについて説明する前に、まずは骨盤について解説いたします。

骨盤の仕組み

骨盤の解剖

一口に骨盤といっても、骨盤はいくつかの骨によって作られています。

その骨とは

  • 仙骨
  • 尾骨
  • 腸骨
  • 恥骨
  • 坐骨

になります。

骨盤にも関節があり、

腸骨と仙骨がくっついている部分の「仙腸関節」

左右の恥骨同士がくっついている「恥骨結合」

になります。

他にも背骨(腰椎と呼ばれる腰の骨)と骨盤がつながる部分や、大腿骨と呼ばれる脚の骨と骨盤がつながる「股関節」も骨盤の関節の一つです

また骨盤の形は男女で違い、女性の骨盤の方がやや広がっています。

これは女性が妊娠して赤ちゃんを育てたり、出産で赤ちゃんが出てきやすくするためです。

骨盤のゆがみのタイプ

骨盤の歪みのタイプ

骨盤は単純に動くわけではありません。色んな方向に歪みます。

  • 骨盤全体が前に傾く「前傾」
  • 骨盤全体が後ろに傾く「後傾」
  • 骨盤全体が横に開く「骨盤開き」
  • 左右の腸骨がそれぞれ互い違いに前後方向に捻じれる「骨盤捻じれ」

があります。

骨盤が前傾するとお尻が後ろに出っ張る、いわゆる

「でっちり」

という状態になります。

骨盤が前に傾くことによって腰の反りが強くなって反り腰の原因にもなってしまい、腰痛の原因になりやすいです。

また前に骨盤が傾くと上半身はバランスを取ろうとして背中が丸くなって猫背になる方も多いのです。

逆に骨盤が後ろに倒れてしまうとお尻が下がってしまい、いわゆる

「垂れ尻」

になります。

骨盤が後ろに傾くと上半身も後ろに倒れてしまうので、上半身は後ろに倒れないようにと前に曲げようとします。

すると頭が前に突きでて、背中が丸くなってしまったした姿勢のスウェイバックという姿勢になってしまいます。

また骨盤が側方傾斜したり骨盤捻じれが起こると体は左右のバランスが崩れて骨盤や肩の高さが違ってしてしまいます。

さらに歪みは一つだけではなく、例えば骨盤が前に傾くと同時に、左右の骨盤が捻じれるなどといった複合的な歪みが起こっていることがほとんどです。

こういった歪みは猫背など姿勢が悪くなる原因になったり、他にもO脚やエックス脚、反り腰になりやすいです。

歪んだ姿勢のままにしておくと、肩こりや腰痛などといった症状も出てきてしまいます。

≪骨盤が歪む原因≫

悪い姿勢

こういった骨盤の歪みは日常生活の姿勢や、体の使い方によって起こります。

例えば

  • ショルダーバッグを常に同じ方の肩にばかり掛ける
  • 椅子に座った時に足を組む
  • 正座を崩した横座りをする
  • デスクワークでモニターを見るために斜めを向きながらPC作業をする

などの悪い姿勢によって歪みが起こります。

また産後は

  • 授乳の姿勢
  • おむつ替えの姿勢
  • 床に座っている時の姿勢

などでさらに骨盤が歪んだり広がるのです。

また産後は運動不足になりがちです。

すると運動不足で骨盤回りの筋肉が凝り固まってしまったり、逆に骨盤回りの筋肉の筋力が低下してしまったりして骨盤を支えきれなくなって歪みが起こったりします。

骨盤の歪みは内臓に影響

骨盤の役割

骨盤の役割

骨盤の役割の一つに

「内臓の保護」

があります。

内臓はお腹周りにある「腹横筋」と呼ばれるインナーマッスルと、骨盤の底にあって内臓が下がらないように支えている「骨盤底筋群」という筋肉によって正しい位置をキープしています。

しかしこれらの筋肉が弱くなって骨盤が緩んでしまうと骨盤内のスペースが広がってしまい、内臓が下がりやすくなってしまうように。

内臓が正しい位置にないと血流が悪くなったり代謝が悪くなって痩せにくくなってしまうので、内臓の位置はとても重要なのです。

また内臓が下がってしまうと下腹部が出てきてしまう、いわゆる「ポッコリおなかになって余計に太ってみえてしまうことも。

産後は特に骨盤が大きく広がって、上記のように内臓が下がってきてしまいます。

そのせいで産後は痩せにくくなったり、太りやすくなったり、またおなかがポッコリしやすくなることが多いのです。

では内臓を持ち上げるためにコルセットや骨盤ベルトをすればいいのかといえば、あまり効果的ではありません。

コルセットをしている時はいいのですが、外してしまうとまた下がってきてしまいますし、余計に筋肉も弱くなってしまうので逆効果になることも考えられますね。

骨盤の歪みを改善すれば代謝は上がるのか?

良い姿勢

骨盤がゆがんでいたり広がっていると内臓が歪んだりさがってしまい、代謝が悪くなってしまいます。

なので骨盤矯正をして骨盤の歪みを整えれば代謝は上がりやすくなるのですが、放っておくとまた歪んでしまい元の痩せにくい体に戻ってしまうのです。

「じゃあ骨盤矯正では痩せないんじゃないの?」

と思われるかもしれませんが、実は骨盤矯正は骨盤回りの筋肉にも影響を与えています。

例えば、骨盤が後ろに傾いている人は太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が緊張して縮こまっていて、逆に股関節の前の筋肉が弱くなってしまうといった、筋肉のアンバランスが起こってきます。

ですが骨盤矯正をするとこの筋肉のバランスが変わり、使わなくなって弱くなった筋肉を使うようになるので自然と代謝が上がって痩せやすくなるのです。

つまり

「自然に筋トレしている状態」

になります。

骨盤矯正でやせるために

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ここまで骨盤の仕組みや骨盤を整えることでの効果についてお話してきました。

つまり骨盤矯正だけをすれば痩せるわけではなく、骨盤矯正をして体を整えて、それをキープするための運動やストレッチを組み合わせることで体は痩せやすくなるのです。

なかには骨盤矯正を続けて体操もストレッチもしないで痩せていく方もいらっしゃいます。
人それぞれ体質も違いますし、生活習慣も違うので効果も違ってきます。

当院では産後の骨盤矯正を行う際に、必ず毎回産後エクササイズをお伝えしています。

簡単なエクササイズですが、継続してコツコツされている方は痩せていきます。

また正しい姿勢になると自然とインナーマッスルが働き、常に筋トレをしている状態になっていくので代謝が上がってシルエットも変わったりしていくのです。

まとめ

産後の骨盤矯正は痩せるか?まとめ

いかがでしょうか?

骨盤矯正をするだけで必ず痩せるわけではありませんが、痩せやすくなる効果はあります。

また骨盤矯正をして正しい姿勢を維持していくことで今まで使ってなかった筋肉が働き、また血流が良くなることで代謝が上がり体重が落ちていくのです。

まずは歪みのない体に戻して、自分の歪みに合ったエクササイズを行って、自分で納得する体形に戻していきましょう!

 

この記事の執筆・監修者

さらさ整骨院 院長 石黒 聡志

院長
【資格】
厚生労働大臣認定 柔道整復師

【経歴】
2002年 らくだ治療院勤務

2005年 名古屋市 えんどう接骨院勤務

2007年 大阪市鶴見区 医療法人いしだ会 いしだ整形外科クリニック勤務

2012年 大阪市都島区に「さらさ整骨院」開院

 

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