産後の尿漏れが治らない!?いつまで続くの?運動で治る??

つらい産後の尿もれは骨盤矯正と体操で克服!
この記事をお読みのあなたは、今現在産後の尿もれでお悩みだと思います。「くしゃみをするたびに少し漏れてしまう」、「軽く走るだけでも漏れてしまう」など、日常生活の様々な瞬間に尿漏れを気にしてしまっていることでしょう。
ですが、その状態はあなただけではありません!妊娠後期から経験する尿もれや、産後の尿もれは多くの人に見られる症状です。いつまでたっても治らない、治ったのにまたなったと悩んでいる人も案外多いようです。でもなかなか周りの人には聞きづらいですよね?
この記事では、そのような人には相談しにくい尿もれの改善策についてご紹介します。

産後の尿漏れ

どんな症状があるの?

産後の尿もれは、お腹に力を入れた時に尿がもれてしまうのが特徴です。例えば、重たいものをもちあげた時、こどもを抱っこした時、笑ったり、せきやくしゃみをした時や、走ったり、飛び跳ねた時などにおこります。下着を少しぬらすぐらいの軽度の尿もれの人が多いのですが、中には歩くだけでもれてしまうという重症の人もいます。
また、腹圧が強くかかった場合に起こるので、尿もれが起こる場面をある程度予測できるのも大きな特徴です。これを腹圧性尿失禁といいます。
腹圧性尿失禁の人の9割以上は出産経験者が占めており、女性で最も多くみられるタイプの尿もれです。

産後の尿漏れは何故なるの?その原因は?

尿道を締めたりゆるめたりする骨盤底筋が尿もれのカギを握っています。

尿の出をコントロールする骨盤底筋

骨盤内の筋肉、骨盤底筋は恥骨と尾骨の間にある筋肉で、筋肉や繊維組織などで形成されており20歳代で5~9cmの厚みがあります。
直立歩行する人間の姿勢は、重力の影響を受け内臓が下がってしまいます。骨盤内の内臓が下がるとその働きに様々な影響が出てきます。骨盤の中にある膀胱・子宮・直腸などの内臓が重力で下がり過ぎないようにハンモックのように下から支えると同時に、尿道や肛門・膣を締める働きをしているのが骨盤底筋です。

●尿もれの原因1.骨盤底筋のゆるみ

産後の尿もれは、分娩の時に赤ちゃんの頭で骨盤底筋が圧迫され、のびたり裂けたりして弱まったことが原因でおこります。
骨盤底がのびてゆるんだ状態だと尿道が短くなります。ゆるんだ骨盤底は腹圧がかかった時にたわむので、尿道を締める力が弱くなり尿もれを引き起こします。
産後の尿もれのほとんどは、膀胱や尿道には異常がなく骨盤底のゆるみや尿道や膀胱が下がり、変形することで起こります。

●尿もれの原因2.産後すぐのガードル

出産後は早く体を元に戻したい、早くお腹を引っ込めたい、とスタイルを気にするあまり、すぐにきつめのガードルを着用する人がいます。
実は、産後すぐにガードルで体を締め付けることは、骨盤底筋の回復を遅らせますので、尿もれを助長する原因になります。
産後1か月ほどは、骨盤底筋を回復させることに専念し、無理に動き回ったり、重いものをもったり、きついガードルを着用するのは避け、体と相談しながらできるだけ横になるのが正解です。出産で傷ついている骨盤底筋を十分に休ませてあげ、1か月を過ぎてから段階的に骨盤を締めていくのが理想です。

■産後の尿もれ:いつまで続くの?

産後の尿もれは、骨盤底筋が順調に回復する3~4か月程度で自然に治るケースが多いのですが、動いた骨盤が元の状態に回復するのに、3~6か月はかかりますので、半年程度は尿もれのある人もいます。中には、尿もれが一度は治ったけれど、少したったらまた尿もれになったという人も珍しくありません。

■産後の尿もれ:有効な2つの治し方

産後の尿もれには、骨盤底筋を鍛えること、骨盤を整えること、の2つがとても有効です。
特に、原因となる骨盤底筋を強化し骨盤内の臓器が下がるのを予防する骨盤底筋体操は尿もれの最大の治療法で、泌尿器科でもまずこの体操治療法からはじめます。

①やってみよう骨盤底筋エクササイズ(ケーゲル体操)

この体操は立ったままでも、あおむけに寝転んでいても、椅子に座ったままでも気軽に行えます。リラックスしやすい仰向けから挑戦して、慣れてきたら台所で家事をしながら、リビングでテレビを見ながら、信号待ちの間に、などいつでもどこでも気軽にやってみましょう。

<骨盤底筋エクササイズのやり方>
⑴腟や肛門を意識して締める。(10~15秒)
⑵締める力を抜いてゆるめ、リラックスする。(10~15秒)
朝夕、⑴~⑵を20回~30回くり返します。

<骨盤底筋エクササイズのポイント>
締めるだけで尿がもれてしまう人は5秒からはじめます。
足やお腹の筋肉に力が入らない様に、骨盤底を意識して締めます。具体的には肛門をギュッと奥に向かって強く締めるイメージです。
締める時、ゆるめる時はゆっくりと行います。
毎日エクササイズを行い、慣れてきたら回数を朝夕それぞれ50~100回に増やします。すればするほど効果が上がり、軽い尿もれ程度の人であれば1~3か月ほどで効果を実感でき、全体の9割の人で改善が見込めます。
3か月以上毎日行っても尿もれが改善されない人は、正しいやり方ができていないか、骨盤底筋に傷ができているのかもしれません。泌尿器外来や女性泌尿器外来を受診してみましょう。

②骨盤矯正で骨盤のゆるみを改善

尿もれは骨盤底筋のゆるみから引き起こされるのが主な原因ですが、お産時に広がった骨盤が正しい位置にもどらない事が原因になる場合もあります。
骨盤のゆがみやゆるみが骨盤底に悪影響をあたえ、骨盤底筋がきちんと機能できない状態になっているのかもしれません。
骨盤のゆるみやゆがみを改善するには素人判断は禁物です。自分の骨盤がどんな状態なのか、一度専門家に見てもらうのもいいかもしれません。

産後の尿漏れは運動で早目に対処して快適に

産後の尿もれ改善は、毎日のエクササイズがカギを握っています。エクササイズは数か月継続すれば効果が出ますが、続けるのが面倒で結局尿もれ状態のまま、という人も少なくありません。面倒だな、と思わずに毎日コツコツと取り組んでみましょう。また、骨盤矯正で尿もれが改善される場合もありますので、信頼できる専門家に相談してみるのもいいですね。

当院でも産後の尿漏れでお悩みの方が数多く来院されています。
当院では骨盤矯正と並行して、毎回エクササイズを指導しています。産後骨盤矯正コースを終了される頃には、ほとんどの方が尿漏れの改善を喜んでいます。

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参考;
埼玉医科大学病院:女性ヘルスケアセンター
http://www.saitama-med.ac.jp/hospital/center/woman_pelvicfloor.html

金沢大学 大学院医学系研究科 女性泌尿器科

女性泌尿器科外来

島根大学医学部付属病院 泌尿器科
http://www.med.shimane-u.ac.jp/urology/shinryo_guide/medical_other/medical_01_2.html
岡山中央病院 泌尿器科
http://www.kohjin.ne.jp/uro/1shinryou/houshin3.html

eo健康:女性の尿トラブル(尿漏れ・尿失禁)
http://eonet.jp/health/doctor/column26_1.html