当院のお役立ち情報を読んでいただきありがとうございます。大阪市都島区のさらさ整骨院院長の石黒です。
当院には産後の方が多く来院されますが、お悩みの一つで多いのが「便秘」です。
実は日本人の25人に1人は便秘なんです。
もちろん出産前から便秘だったという方も多いのですが、産後にそれがひどくなることも多いのです。
今回はこの産後の便秘を解消する方法の1つをお伝えします。
この方法を実践すれば、あなたの便秘の悩みも解消するでしょう。
【どれくらい出ないと便秘なのか?】
便秘の定義として、
「1日1便」
の排便がない状態は便秘なんです。
よく
「2,3日に1回出てるから便秘じゃない」
と思っている人がいますが、これは実は完全に便秘なんです。
【便秘はなぜ悪い?】
では便秘になるとどんなことが起きるのでしょうか?
便秘とは、腸の中にうんちが溜まった状態です。
腸内は約37~38℃になります。
もし真夏の炎天下に生ゴミを置いていたらどうなりますか?当然すぐに腐ってしまいますよね。
実は腸内でも同じことが起こっているのです。
腸内のうんちがそのまま放置されてしまうと、悪玉菌が増えていきます。
この悪玉菌は発がん物質やガスを発生させて腸内環境を悪化させます。
腸内環境が悪くなると腸壁が傷つき、有害物質などが血液中に入り込んで体の隅々の細胞まで運ばれてしまうのです。
その結果、
- 肌荒れ
- 痩せにくい
- 身体がだるい
- 寝つきが悪い
- アレルギー症状が強くなる
- お肌が荒れる
などのトラブルが起きやすくなり、様々な病気を引き起こすこともあります。
【産後に便秘になる原因とは】
産後に便秘になる大きな原因の一つが「骨盤底筋」という筋肉です。
骨盤底筋とは、文字通り骨盤の底にある筋肉です。
この骨盤底筋の役割は、骨盤のなかにある子宮や膀胱や直腸などの臓器が落ちてこないように支えることです。妊娠中や出産時に、赤ちゃんが骨盤の産道を通って出てくるときに骨盤底筋が伸びたり傷ついたりすることがあります。
特に赤ちゃんが大きかったり、分娩時間が長引いたり、会陰切開で筋肉を切った場合は、骨盤底筋が弱くなってしまうのです。
骨盤底筋が傷ついたり弱くなったりすると、排便時に必要な圧力が低下したり、直腸の感覚が鈍くなることで便秘になるのです。
また骨盤底筋が弱いと、出産で広がった骨盤は締まらない状態になり、内臓が下がりやすくなります。
内臓全体が下がってくると一番下のほうにある腸が圧迫されて腸の働きが悪くなってしまい便秘の原因になるのです。
排便時に必要な圧力が低下すると、便がなかなか押し出せなくなってしまいます。
また直腸の感覚が鈍くなってしまうと便意を感じにくくなったり、便が出きれないままになってしまうのです。
この状態が続いてしまうことで便秘になりやすくなるのです。
では産後の便秘を解消するにはどうしたらいいのでしょうか?
私がおすすめしている産後の便秘の解消法は、「骨盤底筋トレーニング」です。
次に骨盤底筋のトレーニング法を詳しくお伝えしたい来ます。
【骨盤底筋トレーニングの効果】
骨盤底筋トレーニングとは、骨盤底筋を鍛える運動です。
骨盤底筋を鍛えることは便秘の解消だけでなく
- 尿漏れの改善
- 産後太りの解消
- 子宮脱、膀胱脱の予防
などの効果もあるので、産後の方は是非やってほしいエクササイズなんです。
他にもまた骨盤底筋が弱いと便秘だけでなく、冷え症やむくみ、生理痛、生理不順、不妊などにもつながりますので、産後がしっかりと骨盤底筋のトレーニングをしてください。
【産後の便秘を解消する骨盤底筋トレーニングの実際のやり方】
骨盤底筋エクササイズをすることで、内臓が上に持ち上がり、腸の動きも活発になります。
- 仰向けになって膝を立てます。脚はやや広げておきます。
- 息を吸いながら腰を持ち上げます。体と脚が一直線になるように気をつけましょう。
- 息を吐きながらお腹をへこませ、同時にお尻の穴を締めるように力を入れて10秒間キープして下ろします。
- これを10回1セットで1日3セット行います。
【まとめ】
いかがでしょうか?
今回は産後の便秘解消に効果のある骨盤底筋トレーニングについて解説しました。
骨盤底筋エクササイズはしっかり行うと産後の骨盤矯正の効果もあり、ダイエット効果もあります。
産後の方はこのエクササイズをしっかり行ってくださいね!
当院の産後ケアプログラムではこれ以外にもエクササイズを毎回お伝えしています。
もし気になる方はお気軽にご相談ください。